7 配付した
参考資料 別紙のとおり
8
議事の
経過概要 別紙のとおり
議事の
経過概要
開会宣告 10時00分
《
文化スポーツ部所管分》
1 「幻の
安土城」
復元プロジェクトについて
(1)
当局説明 澤本文化財保護課長
(2)
質疑、
意見等
◆
成田政隆 委員 最後のページにいろいろと参考で
事業費について書いてあるのですが、これらを踏まえてどれぐらいの
事業費がかかりそうだと想定されているのですか。それから、
経済効果、
経済波及効果について、どのように考えているのか伺います。
◎
澤本 文化財保護課長 まず
事業費ですけれども、今お示しした
事例でおおよその
金額が出てこようかと思うのですが、ざっと大まかに計算すると、
令和8年度までで10億円ぐらいかかるのかなと推測をしております。
それから、
事業効果につきましてですけれども、
安土地域への
来訪者数、
観光部局で
統計を取っております
来訪者数で
目標設定をしたいと考えております。
数字をどの
程度にするかにつきましては、今、検討をしております。
◆
成田政隆 委員 10億円ということで、トータル的な
部分で、どの
段階でどういう形で使っていくかとか、その
辺りはある
程度考えているのか伺います。
それから、
観光のほうですが、大体こういうような場合で類似のケースがあったら、それをどういう形で整備することによって、
観光客数が増加したかというサンプリングとか、何か
データは取っているのか伺います。
◎
澤本 文化財保護課長 経費をいつ、どの
程度使うかというところですけれども、
令和の大
調査につきましては、20年で10億円という過去に
平成の
調査、整備の
実績があります。これが恐らく天になろうかと思っているのですが、
令和8年までということでしたら、その一
部分という形になってまいります。
それから、見える
化事業につきましては、
令和5年から
令和7年の途中まで、
実施設計、
制作委託と入っています。この期間で、姫路城の場合でしたら1億4,000万円ほどかかっているというところでして、実際積算ができておりませんので、はっきりとは申せないのですけれども、この辺が目安になってこようかと思います。
それから、
安土城考古博物館につきましても、2つの
事例は5億円から6億円
程度という
数字ですので、
令和5年の第1期工事のときに、こういう
金額が必要になってくるのではないかと思います。
それから、
成果指標の
関係ですけれども、
滋賀県
観光入
込客統計調査という
調査がありまして、その結果によりますと、直近5年間の平均で年間19万6,000人という
数字が出ております。ここから上積みをしていくということで、今
数字のほう、検討しております。
◆
成田政隆 委員 県財政が非常に厳しい中なので、しっかりとどういう形で年次的に
予算を執行していくかということも、想定しながら考えていかなければならないと思います。
一方で、整備して、様々な
取組をしたからこそ、まず
築城450年という
部分であったり、その後どれだけ
観光客数が増えて、
地域の経済に貢献するかというところをしっかりと見定めていかないといけないと思います。その
辺りは
データをもっと具体的に提示していただきたいと思いますので、今後、
取組をそういった
部分も踏まえてさらにやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
◆
岩佐弘明 委員 今の
成田委員の関連で、費用の件ですけれども、
国庫補助を2分の1、見込みをしているけれども、
国庫補助を2分の1出してもらおうと思うと、
債務負担行為が必要になってくるのと違うかなと思います。その辺、この
事業費全体の10億円に対してか、少し幾らか分からないですけれども、
債務負担行為の
考え方というか、
財源確保の
考え方は、今、どのように考えていますか。
◎
澤本 文化財保護課長 この
整備基本計画につきましては、通常20年間という
ベースで考えるということが、文化庁の標準的なスタイルになっております。さらに、その中の
短期計画としましては、5年という
スパンで
調査箇所等を考えるとなっておりますので、5年が基本的な単位になると考えております。
債務負担をどう取るか、前回はどういうふうにしたかということが、すみません、把握できておりませんので、調べて、また報告させていただきます。
◆
岩佐弘明 委員 多分、
発掘調査については、5年間でということであれば、少なくともその5年間の
債務負担行為がないと、国は安心して
補助を出せません。だから、
滋賀県として、それだけの
予算措置するということを、
予算書の中で示しておかないと、国から
補助金が頂けないと思いますので、その辺のところも、いつそういう
予算が出てくるのか、分からないですけれども、それがないと国からの
補助金が頂けないと思ったほうがいいのではないかなと思います。
◆
奥村芳正 委員 史実に基づいて、この
調査をされるということは理解もしますし、全体の2割までしか
調査が進んでいないという
説明がありましたけれども、この20年というのは、我々にしたら、あまりにも長く感じるのです。
この20年先を見届けられる人は、恐らくここには誰もいませんよね。そういったことに基づくと、もう少し、幻は幻であって、
史実に基づかないから、うそばかり並べているのではなくて、こういったことが長年にわたって、
安土城というものが、実在して、この
地域を治めていたということがあるのですから、そういったことに重きを置くほうが、あくまでも、
精密度を増すことが
皆さんのお
仕事の
到達点かなと思います。長年にわたって聞いているのですけれども、幻は幻であってもよかったのと違うかなと思います。
それを
観光なり、これからの
安土周辺の
地域の活性化なり、ひいては
滋賀県の
認知度のアップにつなげていくのか。こういったことを重視するのであれば、この
事業をどの辺で落としどころを持って臨んでいくのがいいのかというのは、
皆さんならば、プロに徹して、これでいいんですよということを我々に
説明するのであれば、それもそうだろうなと、
事業の
着地点を我々は認識させていただきたいのです。
これから、
長期スパンの実際が明らかになるのは
令和7年、
令和8年、それでも
大分先の話ではないかなと思ってしまうのが、多くの
皆さんの認識だと思うのです。その辺は、
精密度を増すためには20年間の
スパンでどうのこうのしていかないといけないのですというのが正論なのか、いや、もうここまで追い詰めてきた
事業ですから、こういうことが推測される、憶測される
段階で、公開に踏み切っていくのが、この
事業の本来の
目的に合致しているのかどうかの見定めは必要だと思うのです。
担当者として、大分長い話になるのですけれども、その辺はどういうふうに感じていますか。
◎
澤本 文化財保護課長 令和8年が、スケジュール的な
目標と設定させていただきました。
安土城跡そのものは、次世代に引き継いでいくもので、これからずっと残っていくものですので、
安土城の
保存活用が、
令和8年で終わるわけではないというところですが、一つの
目標として、
令和8年というのを一旦置かせていただいたというところです。
令和8年、
安土城につきましては、
デジタル技術を使って、分かりやすく楽しく見ていただけるという形にしていくというのが、一つの
到達点だと思います。
調査研究につきましては、今、20%ほど
調査ができているとはいうものの、それも30年以上かかっているわけです。全部するかどうかということは、今何とも言えませんけれども、その20年の
調査をしてきたところで、まだ
データの半分までもおそらくいかないというところではないのかなと思います。
見える化、発信という
部分では
令和8年が一旦の
到達点、それから、
調査については、今後引き続き続けていくということで、頭の中では整理をしております。
◆
奥村芳正 委員 この
安土城が、歴史的な資産ということは、
十分県民の
皆さんなら認識されています。私も
中学校の遠足か何かで、みんなで
安土城の
遺跡巡りということをしたのです。実際、上まで登らせていただきました。それでも十分、中学生の私に取ったら、そういう
歴史感覚はあまりなかったのですが、すごく壮大なスケールであっただろうなということが理解できたんです。
まして、20歳過ぎになってからも、城址を訪れたとき、何も変わっていないのですけれども、ここにはこういうものがあったのだということを、城址の上に登って、
仲間と話をすることによって、いろいろな夢が膨らんでいたように思うのです。どうしても、ここに
安土城を造りたい、再現したいという地元の若い子が、力説してくれたのです。そういったことで、追い続ける
皆さんに対する応援って、何かの形でできていたはずなのに、あの若者はどこに行ったのでしょう。もう
大分お年を召されたと思うのですけれども、そういった方がいらっしゃるのも事実です。
そういうところに光を当てるようなことはできなかったのか、熱心に
復元に携わっている方もおられるのは知っているのですけれども、そういうことと、今回の450年祭に向けて取り組む。それは十分だと思うところがあるのです。だから、
着地点をずっと先に描くのではなくて、今日まで築いてこられた
安土城周辺と、
安土城の再現に向けた
取組をもっと積極的に、我々に広報することによって、機運の醸成にもつながっていくだろうし、実際、幻は幻であってもいいではないか、
知事はああいうメッセージをされていましたけれども、その辺は、この
事業の
目的なり、
到達点なりをもう1回考え直してもいいのではないかなと思うところがあるのですけれども、そういったことは議論されていますか。
最後の
最後まで突き詰めないといけないので、我々は、ずっと、何十年と期待ばかりを与えていただいているのですけれども、もうこの
事業の
到達点をもう少し実現可能なほうに持ってくるほうが、私はいいと思うのですが、いかがですか。
◎
澤本 文化財保護課長 この
事業を突き詰めるということが、現地にお城を建てるということになっているのですけれども、やはり遺構は、
文化財としての
保護、保全を最優先にしなければなりませんので、そこは動かしてはなりません。しゃにむに建てに行く、そういうことはしてはいけないと考えております。内部の議論もそれが大前提となっています。
ですので、その遺構を傷つけない形での見える化、
デジタルによる
復元というところを
令和8年の
目標と、
到達点としたということです。
最終的に建てるということは、言っておりますが、現時点でその条件が整っておりませんので、スケジュールとして、具体的な
到達点としてあるわけではないと考えています。
◆
奥村芳正 委員 私の意図するところを、あまり理解してもらっていないのが少し残念だなと思っています。そこまで進んで、
課長がどれだけ引き継いでいけるかです。20年後、
事業を完遂できた暁は、誰が証明してくれるのかなと。ここにいる者の中には、誰もいないではないですか。20年先のことを今ここで我々に
説明していただいているけれども、10年たってこれかということにならないように、落としどころをしっかりと持って、だめだと思ったら
知事にも言ってあげたらいいのです。
先ほども言いましたが、
中学校で
安土城を訪れたときに、何にもないところで、話を聞いていました。今は、
VRとか、そういうものを駆使したらできるのです。その辺で、ああこんなものがあったのかと、そういう感動を与えることで、この
事業が
目的達成できるのと違うのかと思うところがあるのです。
史実に基づいて突き進むのが、今の
皆さんの
目的なのか、もっとこの
安土城というもの、幻を、実際こういうふうにあったということを、多くの
訪問者なりに感動を与えるのがいいのか、冷静に考えるべきところがあるのではないかなと思って、今発言させてもらっています。
◎
中嶋 文化スポーツ部長 この
事業は、大きく2つございます。
最初の
令和の
調査のところは、
先ほど委員がおっしゃったように、
平成の
調査の結果で、石垣とかができて、だんだんともっとこういうことであったのだなというのが分かってきます。それで、次の
令和の
調査でも、
最初に触れましたように、もう少し上のほうの石垣の
状況が分かりました。あるいは、それを見てもらう、周囲を整理する。そういった、非常に長い
スパンで、
実績を解明して、少しずつ整理できる範囲でやっていくという
事業、これはやはり長いこと続くと思います。
ただ、もう1つのお城がどんなふうであったかという
部分は、まだまだ材料がありませんので、今ある中で、どうやってそういったことを広めていこうかというのが、今の
デジタルを使ってということで、この
事業は組んでおります。いつまでということは、なかなか言えないのですけれども、
最初に言いましたように、
調査はまだ20%しかできていないので、これは続くと思いますけれども、城はどうであったかというのは、ある
程度、この
事業を進めていった中で、またいろいろな
意見が出てくると思います。そこで、やはり建てられるものであって、材料も整ってきたら、また次の
段階を考えるべきではないかと、そういう
意見もあるかも分かりませんし、
デジタルでよく分かったと理解したので、今でいう
令和の
調査の地道な
調査を、今後はしていくという判断になれば、そこで少し
事業の進め方は変わるのかなと思います。
今は並行してやらせていただいているのですけれども、どこで落としどころということは、なかなか言いにくいのですけれども、今やっていることが、全体で見えたときに、次に進むのか、また違う方法を考えるかということは、もう一度考えるべき
事業であるとは思っております。
◆
岩佐弘明 委員 今の話の中で、私は、
史実に基づいた
調査をするということが、
文化スポーツ部の
仕事だと思っているのです。
幻の
安土城で、どれだけまちづくりできるかとか、それで、
観光入
込客数をどれくらいに設定するかとか、そのためにどういう仕掛けをするかとかいうことは、
文化スポーツ部だけの
仕事ではないと思います。何かその辺を、
自分たちの
テリトリーの
部分と、
テリトリーを超えた
部分まで、今回の幻の
安土城の
取組の中で、
文化スポーツ部がやっているように思います。
だから、
自分たちの部が背負わなければいけないものと、県全体で、ほかの部と連携しながら、また逆に言ったら、そういう
プロジェクトというか、部を超えて、設定しなければならないという組織も、今の
VRだと
地域のゾーンも決めて云々というような
取組は、
文化スポーツ部だけのものではありません。
その辺、もっと線を引いて、取り組んでいくようにしないと、
先ほど負担行為云々と言ったのは、
発掘調査、これは
文化スポーツ部として、しっかりと
文化財保護という観点から、やはりちゃんと
発掘をしていかなければならない、
調査をしていかなければならないという責務はあると思っています。それから先の
部分は、
文化スポーツ部だけが取り組む内容ではないのではないかと、前からずっと話を聞いて思っていました。
安土城再建などという
部分については、今のところ、
屏風絵も探しに行くとか言いながらも、見つかる
可能性も分からないわけでしょう。だから、
安土城の
復元は、
文化スポーツ部では絵に描いた餅なのです。やはりそこの
部分、実際、
行政事務としてしないといけないところと、夢を追う
部分、何かその辺のところは、もう少し枠組みをしっかりして、
知事等ともお話しされたほうがいいのと違うかなと思うのだけれども、いかがですか。
◎
中嶋 文化スポーツ部長 おっしゃるとおりでございます。ただ、保存と
活用の、
活用の
部分をどこまで私どもが入っていくかというところですけれども、例えば
VR、
ARで見せるにしても、
文化スポーツ部としては、やはり
史実に基づいたところをしっかりと見せていきたい。そこから、例えば
観光客を寄せるためにこんなことをくっつけたらどうかみたいなところは、やはり我々の部としては、なかなかしにくいところがありますので、
委員がおっしゃるように、どの辺までということを、我々もしっかりと考えていきたいですし、
観光なり、ほかの部局とも、
協力関係、あるいはどこを目指していくということは、今後もしっかりと議論していきたいと思います。
◆
岩佐弘明 委員 史実に基づいた
VRを作っていくということだけれども、その
史実の
資料というのは、どの辺まで収集できるのですか。それがないから
安土城が
復元できないのではありませんか。
VRでこうやるというのは、あくまでも、こうあったであろうという
想像の画像みたいな感覚でしかなかったのだけれども、今、
部長が言ったように、
史実に基づいたと言うのだったら、その
VRを作るために、どれだけの
史実に基づいた史料があるのですか。その史料も今から探しますと言っているのか、
調査しますと言っているのか、言葉で
史実に基づいた
VRとか、どうのこうのと言うのはいいけれども、
想像の世界というか、願望の世界と現実は違うのに、その辺を一緒に、
文化スポーツ部の中で議論しているように思うのですが、その辺はどうですか。
◎
澤本 文化財保護課長 資料が不十分だから、
復元ができないということは、
委員がおっしゃるとおりです。
今ここで
史実と申しておりますのは、
信長公記という
文献であったり、ルイス・フロイスの
日本史という
文献から、そこに記載されている内容を
ベースに
史実というふうに申しているところでして、例えば、天守の
復元案にしても、建築の
専門家の方だけでも7つ、8つはあります。そういう
研究者以外の方が造っているものは、もっとたくさんあるという
状況です。いずれも、そういう過去の
文献、
史実を
ベースに、建築者独自の推測なり、
想像を入れて造っておられるというところです。
VRで再現するエピソードにしてもそうですけれども、何月何日にこういうことがあったということは、記録して残っているのですけれども、写真が残っているわけでも、何かが残っているわけでもありませんので、そこは
想像の
部分が一部入ってきます。そういったことで、
史実にのっとりながらも、
想像の
部分が入ってくるというところは、確かにあります。
想像ばかりになってしまってはいけませんので、あくまで
史実を
ベースに、研究による
想像も一部入っているということは、きちんとお示しをした上で、
VR等で見ていただくということを考えています。
◆
岩佐弘明 委員 澤本課長が言う
AR、
VRというのは、よく分かります。一定の
史実に基づいているが、
想像の
部分がありますよと。そういうように、部内で統一しておいてください。
先ほどの
部長の答弁は、「
史実に基づいて、
AR、
VRを作ります」と発言されているので、その辺、統一してください。逆に言ったら幻でいいではないかと、
先ほど、
奥村委員がおっしゃったのです。幻の
安土城でいいではないかと、なかなか
史実に基づいて、突き詰めていくということは、今までからやってきていても、
到達点が見えない中で、
発掘についてはこういう形で1年1年、まだ2割しかないけれども、10割に近づくように、この5年間でこれだけ進めますと。
ただ、その
安土城の
復元の
部分については、願望というか、
想像というか、その中で、町並みも含めてなのだけれども、
VRとか
ARとか、
仮想空間です。
仮想空間を作りますということでしょう。あくまでも
仮想であって、事実ではないわけだから、その辺で
史実を
調査する
部分と、そうやって
仮想の中で描く
部分というように、5年後には、この辺まで描いていきたいとか、そういうことを部内で、もう一度、幻の
安土城について、もっと議論しないと、何を求めてやっているのか分かりません。
説明を聞けば聞くほど分からなくなってきます。
その辺は、幻の
安土城復元と言って、
知事が旗を上げたわけだから、どういう旗を上げて、どういう旗を振るのか、その辺のところも十分、協議をされたらいかがかなと思います。今の状態のままだったら、何も進みません。進むのは
発掘調査だけです。ほかは1つも進みません。以上、
意見としておきます。
○
冨波義明 委員長 幻の
安土城復元プロジェクトにつきましては、課題や
問題点もたくさんあったのですけれども、たくさん
意見を頂きました中で、中長期的な幻の
安土城プロジェクトが求める真の
目的がどの辺なのか、中長期的なのか、あるいは
築城450年を目指したその時点までのことなのかという問題ですとか、
滋賀県の
観光資源として、どのように
活用するのかというそのすみ分けの
部分なのか、なかなか革新的な
問題点も明確になって、議論も随分修練されてきたように思います。頂いた
意見を基に、再度この
事業の精度を上げていただいて、御提案いただきたいと思います。非常に貴重な、革新を突くような、質問や
意見がたくさん出たと思いますし、
問題点も明らかになってきたように思いますので、よろしくお願いいたします。
休憩宣告 10時43分
再開宣告 10時45分
《
教育委員会所管分》
2
令和3年度第3回
滋賀県
総合教育会議の結果について
(1)
当局説明 辻教育総務課長
(2)
質疑、
意見等
◆
成田政隆 委員 (3)の「学校では専門的な知識を持つ
人材が不足しており」というところについて、いろいろと来年度に向けて準備を進められているとは思うのですが、現場の声は、どのようなことが出ているのか、把握されていることがありましたら、教えていただきたいと思います。
◎
獅子堂 教育総務課教育ICT化推進室長 成田委員から、以前にも御指摘がありましたように、例えば、
天板といいますか、
タブレットの落下を心配する声も出ておりますし、それから、
教員が授業で
活用がしっかりできるのかという声などもお聞きしているところでございます。
◆
成田政隆 委員 専門的な知識を持っておられる
先生方が少ないので、一部の先生にすごく
負担がかかっているという声も聞いているのですが、その
辺り、今どのような
状況ですか。
人材に限りがあると思うので、そういった中で、全校にどういう形で配置するのか、またはいろいろな拠点を置いた上で、ネットを通じた形での
サポート体制等を含めて、来年度どうしていくのか伺いたいと思います。それから、
教員では難しい点も多々あると思いますが、その辺、どのような形でフォローアップしていくのか、伺いたいと思います。
◎
獅子堂 教育総務課教育ICT化推進室長 現在、
県立学校の
支援業務を
支援センターと、それから
支援員にいろいろやってもらっております。
1人1台、
教員用の
タブレットを、随時配っているところですので、それを使って、オンラインで
支援センターに、そういう
専門人材をきちんと配置して、いろいろなノウハウを今、ためているところです。
Teams等を使いまして、その端末で
会議、あるいはチャット、メールを使いながら、質問ができるという体制を取っていくという形で、進めているところです。
◆
成田政隆 委員 先ほど天板の話もありましたが、様々な課題、不安に思っていることが、本当に多いと思いますので、来年度4月からしっかりと体制が整うように、準備を進めていただきたいと思います。よろしくお願いします。
◆杉本敏隆
委員 教育長の発言の中に、「ICTの
活用により個に応じた学びを推進することが重要である」とあるのだけれども、個に応じた学びとICTの
活用とはどういうことですか。
◎福永
教育長 一人一人の子供は、学びの
状況は違いますので、例えば、もう一度復習をしたいとか、同じことを繰り返ししたい、子供は家に持って帰れば、そのICTを使って、そこで復習ができます。
さらに、進んで学びたい子は、その子に応じた学びができます。また、個に応じた学びですので、例えば学びにくさのある子供、障害のある子供も、それぞれの障害の
状況に応じて、様々な学びが工夫できると考えているところです。トータルして、個に応じた学びと発言をさせていただいています。
◆杉本敏隆
委員 もう1つお聞きしたいのは、
最後のセキュリティーの問題などをお話しされたのですけれども、私はICTを
教育において
活用して、推進していくということは大事なことだと思うし、やるべきだと思うのですが、実際には、いろいろなデメリットもあるわけです。そういうデメリットをきちんと認識した上で、克服して
活用していくという、そういう視点が非常に大事だと思うのですけれども、そういう議論はここではされていないのですか。
◎村田 幼小中
教育課長 今、
委員がおっしゃるように、ICTはとても便利な反面、やはり危険なところもたくさんあると、学校現場も同じように思っています。市町を中心に、県から基本的な
資料をお渡ししておりますけれども、市町のほうで、いわゆる持ち帰りルール、持って帰ったときに子供たちがどう使うのかということは、
保護者も含めて、お話をしながら、一気にやってしまうと、その辺はトラブルもたくさんありますので、
段階を追って、市町で取り組んでいる
状況です。
◎福永
教育長
教育委員からは、やはり渡した
タブレットの使い方、ルールを子供たち、今ありました
保護者も含めてしっかり認識していただかないといけないというお話が出ました。
それを踏まえて、ゲストスピーカーからは、使い方、そして人権ということをしっかりと意識して、情報モラルを確立していくことが大事だ。学年に応じて、だんだんと変わっていきますので、それぞれの発達
段階、年数、学年に応じてやっていこう。ただ、高校生になれば、一定理解があればできる限り自由に使っていただく、ルールを守りながら自由に使っていただくことが大切だという御
意見、御発言が
教育委員からもありました。
◆杉本敏隆
委員 もう1点、
最後のところに、「学校では専門的な知識を持つ
人材が不足しており、担当
教員の
負担が大きい」とあるのだけれども、結局、授業でどう使うかということは、
教員の力量にかかってくるわけです。諸外国で先進的にICTを導入しているところでは、パソコンを導入することによって、
教育の画一化といいますか、
教員の自主的な裁量の範囲が狭まって、画一化されるという話もあるのです。そういう点で、教える側の問題については、どう議論されているのか、されていないのか、お尋ねします。
◎村田 幼小中
教育課長 1年ほど小
中学校ではやっておりますけれども、2つ課題がありまして、1つはシステム上のトラブルをどうするかということ、もう1つは、いかに学習、授業の中で、うまくICTを使うかというところです。
画一的ということではなくて、今まで、これまでの実践の中に、ICTのツールとして取り込んでいく中で、より授業を改善するという視点で取り組んでいっていただけるかなと思っています。
その意味で、総合
教育センターを中心にとなりますけれども、市町のICT
支援員も使いながら、よりよい授業、子供たちができた、分かったということにつながるような授業改善のためのツールとして、どんどん開発しながら、また市町同士、先生同士で連携を取っていく必要があると思っているところです。
◎横井 高校
教育課長 やはり
教員の出来、不出来は、最終的には教師の授業力にかかっております。このICTが導入されたからと言って、必ずしも授業が上手になるということではなくて、これをどのようなツールとして、どのように利用していくかということが非常に大事なものであると思っております。
そういう中で、急遽、総合
教育センターでは、1月から研修をもちまして、全ての学校の
教員を対象に、コロナ禍ということで、オンデマンド型のオンライン研修を実施しております。
内容としては、
先ほど出てきました、セキュリティーの問題、さらには、授業としての
活用例、さらにはTeamsにおけるチーム設計といった研修を入れまして、4月を迎えるように今、準備をしているところです。
◆田中松太郎
委員 小
中学校では、
県立学校よりも先行して、各学校に
タブレット等が配布されています。ゲストスピーカーで、小学校の先生も来られていますけれども、実態として、今、小
中学校でのICTの
活用状況をいろいろ聞いていますと、配られたものの、あまり
活用されていないような話もお聞きするので、その辺をどう把握されているのかということが1点目です。
それから、今、お話もありましたけれども、ICTを
活用してもしなくても、最終的には
教員の指導力が求められるという話がありました。最近、特にコロナ禍で、在宅で勉強されている方、子供の話を聞いていますと、学校の先生より、ユーチューブ動画の有名な講師の方の
説明のほうが非常に分かりやすいと。だから、学校はあまり行く必要性がないという声も、ちらほら聞かれます。
それから、最近テレビCMを見ていますと、某家庭教師をやっておられたところが、通信制の高校のCMを大々的に始めまして、大きな波だなと捉えています。要するに、ICTをどんどん推進していくということは、
教育委員会も含めて、
先生方も相当な覚悟を持って進めていかないと、従来型の学校の在り方自体が問われる時代に、一気に進むのではないかなと、このコロナ禍で特に思っているのです。その辺どう受け止めておられるのかというところをお聞かせいただきたいと思います。
◎村田 幼小中
教育課長 ICTの
活用については、現在、やはり市町によって、いろいろ差があるのは、認識しているところです。
今週もICTの各市町
担当者で集まって、進捗
状況について話し合って、年度末までに、どこまでみんなでやっていこうか、うちの市町はどこまでやっていこうかというところを話し合って、
目標値を決めてやっていこうと思っております。
現在、
総合教育会議のときにも話をさせていただいたのですが、全ての学校の全ての学年で
活用されているのは、12市町くらいがほぼできているということです。一部の学年であるのは、6市町ぐらいと聞いております。9月の
段階ですので、一定進んできているかというところを思っているところですが、市町間の差が出ないように、県としては支援をしていく必要があると思っているのが1点です。
それから、ICT化については、
委員がおっしゃるように、やはりいろいろな情報がすごく取り出しやすくなっているということで分かりやすいという声もありますし、県からも、いろいろなサイトで、自ら学びを取り出してしていきましょうということも言っているところもあります。
一方で、今般言っているような個別最適な学びと協働的な学びも言っているところですので、学校の授業のよいところは、個別の最適も大事ですけれども、協働的な学びをいかに一体化させながら進めていくかというところが、学校としては一番大事にしたいところですので、協働的な学びを使って、いかに個別最適な学びに生かしていくかというところをこれから検討しながら、
先生方の力量も伸ばしていきたいと思っているところです。
◆田中松太郎
委員 市町によって、大分格差があるということでしたけれども、決して進んでいるところが、足並みをそろえるために下がるようなことのないように、やはり全体的な底上げと、教職員の
皆さんも含めて、そこのレベルアップが喫緊の課題かと思いますので、ぜひよろしくお願いします。
○桑野仁 副
委員長 1点だけ確認させてください。
最初の
成田委員の質問に対して、
教員に、端末を随時配付中というような答弁があったかと思うのです。実際にまだ全ての
教員には配付できていないのですか。
◎
獅子堂 教育総務課教育ICT化推進室長 令和2年度に各県立高等学校には、80台の端末を授業用として配っております。特別支援学校には16台プラスアルファということで、学校規模に応じてやっております。
現在、この1月24日から2月7日の間に、少し動かしまして、
教員1人1台、端末があたるように動かしているところです。
大体の学校は、
教員数のほうが、80台より少ないので、回収して、特別支援学校に回してという形です。1人1台の端末は、
先生方の手元にいっていると思います。
○桑野仁 副
委員長 分かりました。1人1台の端末がなかなか配付できていなかったというような話も聞いていたので、そういう
状況であれば結構です。
県立学校は4月から始まりますので、早急に体制をきちんと取っていただくということでお願いします。
○
冨波義明 委員長 私からも1点、ここには出ていないのですけれども、10年ほど前に、先駆的に
タブレットを使った授業をやっているところ、東京とかに見にいったのですけれども、経験上、直感的に感じたのは、
教育が変わるな、
教育活動が変わるな、あるいは学校が変わるなと思ったのです。
今日のこの
総合教育会議の
資料には、教え方とか、いわゆる学習の面は載っているのですけれども、もちろん学習も変わりますが、生徒も児童も、例えば、先生にしてみたら、板書して
説明してという教え方自体が変わります。同時に働き方改革も図られると思うのです。
一方、子供たちも、一番驚いたのは、今までの授業ではあまり目立たなかった子が、この
タブレットを使って、特別活動のときなんかに自己主張をしたら、クラスの中で大きく広がってという、子供の存在自体も変わってくるわけです。
生徒指導も変わってくると思うのです。そういう事細かな学習指導のノウハウも大事ですけれども、この
タブレットを使って、学校がどのように変わっていくのかという大本のところ、一番のところをできるだけ早く、特に
県立学校の先生には議論して、理解を深めていただきたいと思います。
この間、彦根東高校を見に行ったときに、
タブレットを乗せる机を少し拡張したとのことです。彦根東高校の校長先生いわく、これは私の決断で全部の机につけました、高いものだから落としたら大変だということだったのですけれども、要は机がいっぱいなのです。
机がいっぱいなのを物理的に狭い教室の中で、
タブレットを持ち込んでということになりますと、1クラス当たりの人数も、
教育委員会の担当ではないかも分かりませんけれども、それも頭の片隅に置いて、対応していかないといけないと思いました。
3
令和3年度全国体力・運動能力、運動習慣等
調査結果について
(1)
当局説明 前田保健体育
課長
(2)
質疑、
意見等
◆田中松太郎
委員 7ページの(3)授業改善に向けた
取組で、小
中学校において、「体育の授業が楽しい」と回答する児童生徒は、「やや楽しい」までを含めると9割
程度が楽しいと。とは言うものの、この「楽しい」と回答する割合が、全国平均よりも低いという
状況で、多分、その「やや楽しい」が圧倒的な割合を占めていると思うのですけれども、内訳と、その
状況で9割
程度が楽しいと感じている中で、伸び代があるのかどうかというところが1点目です。
それから、この後に書いてあるのですけれども、「『体育の授業が楽しい』と回答する児童生徒は、体力合計点が高いことから、より多くの児童生徒が『楽しい』と回答するような授業改善を図る」と書いておられます。楽しいから体力合計点が高いのか、そもそも体力合計点が高いから楽しいと思うのかということを、どう捉えるかによって、改善方法は変わってくると思うのです。
当然、体育ができる子は、楽しいです。だからと言って、楽しい授業になれば、体力が向上するかというと、これは因果
関係がどこにあるのかなと思うのです。その点について、お聞かせいただきたいと思います。
◎前田 保健体育
課長 楽しいと、やや楽しいの率です。小5男子は「楽しい」と答えた児童が、県は71.5%、全国は72.0%です。「やや楽しい」は、県は21.7%、全国は21.8%というところで、僅かな差です。あと、中学生は、中2男子、「楽しい」が46.4%、全国は52.9%、「やや楽しい」が41.8%、全国が37.2%というところで、差が出ております。
クロス分析をしますと、合計点と当然相関
関係が分かりますので、「楽しい」と答えた人は、合計点も高いということがあるのですけれども、
委員がおっしゃるとおり、できれば楽しいに決まっています。その辺は当然、そういう
部分は含まれていると考えています。
改善の方法ですけれども、授業の場合、個々の子供にとって、一番できる子のように、ソフトボールを40メートル以上投げられたらいいのですけれども、その子にとって、どこまでそれができるか。例えば、20メートルしか投げられなかったのだけれども、上手な人を見たり、あるいはコツをアドバイスされたりということで、昨日までは20メートルだったけれども、今日は25メートル、将来、どんどん練習して30メートルになる。そういったところの喜びといいますか、そういうことが味わえるような工夫が大事ということで、現場の先生に、どういった工夫が一番よいのかということは、外部の方からも、アドバイスを受けたり、そういったことで、工夫改善していけたらと考えています。
◆田中松太郎
委員 思っていた以上に楽しい率が高かったので、そうなると伸び代を増やしたところで、もうほとんどが楽しいと思っている
状況下で、体力合計点が低いのはなぜかという捉え方をしないと、そこを増やしたから増えるというものでもないのかなと思います。
今、小学校と
中学校の結果を見ていますと、
中学校のほうが楽しい割合が低いのに、体力合計点が高いではないですか。そうしたら、楽しいかどうかということと、その体力合計点の因果
関係は、今、御
説明いただいた中でも矛盾が生じていますので、そこの原因をしっかりと分析して、対応していただきたいということで、
意見として申し上げておきます。
◎前田 保健体育
課長 中学生、特に男子の場合は、部活に入っている率が高いです。全国平均を見ましても、70%を超えていたと思うのですけれども、
令和2年の
データは、男子が72.3%、全国は69.6%、女子は59.1%、全国は50.9%ということで、部活に入っている率は、全国よりも高いということで、楽しいか楽しくないかはまた少し、いろいろ議論があると思うのですけれども、そういった面で、運動の部活の率ですので、ある
程度トレーニング的なというところがあるのかなと考えております。また、御指摘のように、その辺の分析もいろいろ考えていきたいと思います。
◆
成田政隆 委員 1ページの総合評価で、合計得点の良いほうからABCDEとあるのですが、このAが多い、Bが多いというところの割合がどうなっているのかというところで、全国に比べて実際に比率はいかがでしょうか。
◎前田 保健体育
課長 すみません、その率については時間を頂けますでしょうか。調べさせていただきたいと思います。
◆
成田政隆 委員 多分、AやBが全国よりも多いにもかかわらず、C、Eも多いとなっていて、その人数割によって、大きく変わってくると思うので、そこの分析をしながら、あまり運動できていないことを、できている、頑張っている子との差が激しいのかどうかというところも、冷静に見ていかないといけないと思いますので、その
辺りの分析もしていかなければならないと思います。後でいいので、また教えてください。
◆杉本敏隆
委員 先ほどの
中学校の部活が、全国よりも活発だという話と
関係あるかもしれませんが、毎年、小5と中2の
調査をやっておられるということは、
令和3年の中学2年生の子は、こちらでいくと
平成29年の小学校5年生だと思うのです。
平成29年のときは、男女とも全国平均よりかなり低いのに、
令和3年になったら、同じ学年の子が全国よりも上がったり、女子はほぼ同等となっています。
小学校から
中学校へ行くと、
滋賀県の子のほうが全国よりも伸びているみたいな結果が出ているのですけれども、そこらはどういうふうに把握されているのですか。
◎前田 保健体育
課長 我々もその結果には注目をして、認識しております。やはり、トレーニング的な、
先ほど申し上げました運動の部活に入ってという
部分が、下支えしているのではないかと考えております。
では、小学校5年生のときは低くてもいいのではないかということは、決して考えていなくて、その学年に合わせた基礎的な体力ということは、この
調査の
目的だと思いますので、そこはしっかりと小学生も工夫、改善しながら、上げていきたいということはあります。
◆杉本敏隆
委員 そのトレーニングは、何のことですか。部活ですか。
◎前田 保健体育
課長 部活に入っている率が高いということは、総合的な運動の時間が長いということです。平日2時間、休日3時間、これは部活動のガイドラインで、必ず休日を設けるということはありますが、そうやって運動の機会が多いということです。当然、運動の部活は、基礎的なトレーニングの要素になりますので、そういったところです。
◆
奥村芳正 委員 子供たちの報告を見ていると、
令和元年から2年かけて少し下がる傾向があります。これは、コロナも大分影響しているのかなと見受けているのですけれども、子供たちの朝食、学校給食が充実していると、体格とか、体力とか、そういうようなものにも影響しているのではないかと思うのですけれども、そういった食生活の分析はされているのですか。
現場の
先生方を見ていると、小学校の子供たちは、積極的に給食時間を楽しく過ごしているようで、食べ残しもあまり見受けられないのです。しかし、中学生になると、偏食傾向が目立って、主食を取る子供たち、また、副食を取ることについては、傾向が著しく出ていて、食べ残し率が高くなっています。現場の
先生方が、そういう
数字をお持ちだと思うのですけれども、そういったことも、体力とか、体格とか、子供たちのことに影響しているのではないかという現場の
先生方から報告をいただくのです。担当としては、子供たちの食生活と、こういったことに、どういう
関係があるのか、分析
状況を少し教えてください。
◎前田 保健体育
課長 まず、食の
調査ですけれども、朝食を食べているか、食べていないか、朝食の欠食率は、我々の
目標としては、小中高校の
目標で、小学校は1%、
中学校は3%、高校は5%という
目標はあります。現在の
状況が出てこないのですけれども、小学校は3%台が欠食率ということで、
目標より開きがあります。学年が進むにつれて、高くなるという傾向が明らかにあるのですが、確かにそういった、睡眠もそうですけれども、食と体力の相関
関係があります。朝食を取って、十分睡眠してということは、合計点が高いという相関
関係があると見ていますので、これは家庭の協力も要りますが、啓発していきたいと考えております。なかなか家庭環境ということもありますので、そこは努力ということで、啓発をしていきたいということです。
それから、食べ残しの問題です。確かに、小学校は、御指摘のように、食育の日、毎月19日ですけれども、残さないキャンペーンをしたりしていますけれども、中学生は、私も現場から大変だということを聞く機会がないのですが、やはり残食は、かなり問題だと思いますので、市町によっては、その残食がどういうようなプロセスで、後処理されていくかということを、見える化して、逆の啓発を、それではいけないというようなことをしているところもありますので、そういった
取組、情報収集していきたいと考えています。
それから、
滋賀県の子供たちの体格は平均より上です。肥満率も、全国から見て低いという結果が出ていますので、やはりあとはモチベーションを高めて努力をするのかなということも思っております。
◆
奥村芳正 委員 今、御
説明いただいたので、一定理解もして、
滋賀県の子供たちの体力、体格、運動能力を見たいとは思うのですけれども、今後の課題として、学力の低下も大分うたわれています。体格も体力もしっかりと維持できるような環境づくりは、学校、家庭の連絡を密にしてでも取り組むべき課題の1つだと思います。
そういったことを中心に、現状をもっとよくするための施策なりを考えていく必要があろうかと思いますので、小学校時のスポーツクラブの加入率を高めるとか、
中学校時の部活動をしっかりと子供たちがそれぞれ積極的に、何らかの形で、運動の習慣づくりは、大人になっても、
地域挙げてとか、家族挙げて、毎日歩くのが習慣になっているのだというような子供たちが、大人になったとき、しっかりと取り組んでくれると思いますので、こういった運動習慣づくりを、小
中学校の
段階で、植えつけていくのは、健康づくりにもつながることですので、いい施策だと思います。そういったことを軸に、何か取り組むべき方針に掲げてほしいと思いますので、これは、健康的な体力づくりをすることによって、ひょっとしたら、学力も上がってくるのではないかなという期待を込めて、申し添えさせていただきますので、その方向づくりについては、今、取り組むべき方向を見つけているのですということがあれば、教えてください。
◎前田 保健体育
課長 運動の習慣化といいますか、
先ほど申し上げました休み時間、学校の、チャレンジランキング、健やかタイムは10分間運動しましょうということで、これはもう随分前から取り組んでいただいて、ほとんど全校的にやっていただいています。
今はコロナ禍ですので、少し制限がかかっているかもしれません。そういう習慣はある
程度あると思いますので、中身は、今までどおりでいいのかどうかといったような工夫を改善しながらやっていくことです。
それで、チャレンジランキングにしましても、
先ほど申し上げました競争原理、それをもう少しいろいろな形で表していく、
タブレットも使いながらということを考えて、さらに、一度ついた習慣を、さらに中身を変えて、挙げていくような、それが体力点にもつながっていくような、そのような分析で取り組んでいきたいと考えます。