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  1. 滋賀県議会 2022-01-31
    令和 4年 1月31日教育・文化スポーツ常任委員会−01月31日-01号


    取得元: 滋賀県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-14
    令和 4年 1月31日教育文化スポーツ常任委員会−01月31日-01号令和 4年 1月31日教育文化スポーツ常任委員会           教育文化スポーツ常任委員会 会議要録                                開会 10時00分 1 開催日時      令和4年1月31日(月)                                閉会 11時38分                         (休憩 10時43分〜10時45分) 2 開催場所      第五委員会室 3 出席した委員    冨波委員長、桑野副委員長             柴田委員杉本委員田中委員岩佐委員奥村委員、             成田委員 4 出席した説明員   中嶋文化スポーツ部長福永教育長および関係職員 5 事務局職員     林主査垂井主任主事 6 会議に付した事件  別紙次第書のとおり
    7 配付した参考資料  別紙のとおり 8 議事経過概要   別紙のとおり                  議事経過概要 開会宣告  10時00分 《文化スポーツ部所管分》 1 「幻の安土城復元プロジェクトについて (1)当局説明  澤本文化財保護課長 (2)質疑意見等成田政隆 委員  最後のページにいろいろと参考で事業費について書いてあるのですが、これらを踏まえてどれぐらいの事業費がかかりそうだと想定されているのですか。それから、経済効果経済波及効果について、どのように考えているのか伺います。 ◎澤本 文化財保護課長  まず事業費ですけれども、今お示しした事例でおおよその金額が出てこようかと思うのですが、ざっと大まかに計算すると、令和8年度までで10億円ぐらいかかるのかなと推測をしております。  それから、事業効果につきましてですけれども、安土地域への来訪者数観光部局統計を取っております来訪者数目標設定をしたいと考えております。数字をどの程度にするかにつきましては、今、検討をしております。 ◆成田政隆 委員  10億円ということで、トータル的な部分で、どの段階でどういう形で使っていくかとか、その辺りはある程度考えているのか伺います。  それから、観光のほうですが、大体こういうような場合で類似のケースがあったら、それをどういう形で整備することによって、観光客数が増加したかというサンプリングとか、何かデータは取っているのか伺います。 ◎澤本 文化財保護課長  経費をいつ、どの程度使うかというところですけれども、令和の大調査につきましては、20年で10億円という過去に平成調査、整備の実績があります。これが恐らく天になろうかと思っているのですが、令和8年までということでしたら、その一部分という形になってまいります。  それから、見える化事業につきましては、令和5年から令和7年の途中まで、実施設計制作委託と入っています。この期間で、姫路城の場合でしたら1億4,000万円ほどかかっているというところでして、実際積算ができておりませんので、はっきりとは申せないのですけれども、この辺が目安になってこようかと思います。  それから、安土城考古博物館につきましても、2つの事例は5億円から6億円程度という数字ですので、令和5年の第1期工事のときに、こういう金額が必要になってくるのではないかと思います。  それから、成果指標関係ですけれども、滋賀観光込客統計調査という調査がありまして、その結果によりますと、直近5年間の平均で年間19万6,000人という数字が出ております。ここから上積みをしていくということで、今数字のほう、検討しております。 ◆成田政隆 委員  県財政が非常に厳しい中なので、しっかりとどういう形で年次的に予算を執行していくかということも、想定しながら考えていかなければならないと思います。  一方で、整備して、様々な取組をしたからこそ、まず築城450年という部分であったり、その後どれだけ観光客数が増えて、地域の経済に貢献するかというところをしっかりと見定めていかないといけないと思います。その辺りデータをもっと具体的に提示していただきたいと思いますので、今後、取組をそういった部分も踏まえてさらにやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ◆岩佐弘明 委員  今の成田委員の関連で、費用の件ですけれども、国庫補助を2分の1、見込みをしているけれども、国庫補助を2分の1出してもらおうと思うと、債務負担行為が必要になってくるのと違うかなと思います。その辺、この事業費全体の10億円に対してか、少し幾らか分からないですけれども、債務負担行為考え方というか、財源確保考え方は、今、どのように考えていますか。 ◎澤本 文化財保護課長  この整備基本計画につきましては、通常20年間というベースで考えるということが、文化庁の標準的なスタイルになっております。さらに、その中の短期計画としましては、5年というスパン調査箇所等を考えるとなっておりますので、5年が基本的な単位になると考えております。債務負担をどう取るか、前回はどういうふうにしたかということが、すみません、把握できておりませんので、調べて、また報告させていただきます。 ◆岩佐弘明 委員  多分、発掘調査については、5年間でということであれば、少なくともその5年間の債務負担行為がないと、国は安心して補助を出せません。だから、滋賀県として、それだけの予算措置するということを、予算書の中で示しておかないと、国から補助金が頂けないと思いますので、その辺のところも、いつそういう予算が出てくるのか、分からないですけれども、それがないと国からの補助金が頂けないと思ったほうがいいのではないかなと思います。 ◆奥村芳正 委員  史実に基づいて、この調査をされるということは理解もしますし、全体の2割までしか調査が進んでいないという説明がありましたけれども、この20年というのは、我々にしたら、あまりにも長く感じるのです。  この20年先を見届けられる人は、恐らくここには誰もいませんよね。そういったことに基づくと、もう少し、幻は幻であって、史実に基づかないから、うそばかり並べているのではなくて、こういったことが長年にわたって、安土城というものが、実在して、この地域を治めていたということがあるのですから、そういったことに重きを置くほうが、あくまでも、精密度を増すことが皆さんのお仕事到達点かなと思います。長年にわたって聞いているのですけれども、幻は幻であってもよかったのと違うかなと思います。  それを観光なり、これからの安土周辺地域の活性化なり、ひいては滋賀県の認知度のアップにつなげていくのか。こういったことを重視するのであれば、この事業をどの辺で落としどころを持って臨んでいくのがいいのかというのは、皆さんならば、プロに徹して、これでいいんですよということを我々に説明するのであれば、それもそうだろうなと、事業着地点を我々は認識させていただきたいのです。  これから、長期スパンの実際が明らかになるのは令和7年、令和8年、それでも大分先の話ではないかなと思ってしまうのが、多くの皆さんの認識だと思うのです。その辺は、精密度を増すためには20年間のスパンでどうのこうのしていかないといけないのですというのが正論なのか、いや、もうここまで追い詰めてきた事業ですから、こういうことが推測される、憶測される段階で、公開に踏み切っていくのが、この事業の本来の目的に合致しているのかどうかの見定めは必要だと思うのです。担当者として、大分長い話になるのですけれども、その辺はどういうふうに感じていますか。 ◎澤本 文化財保護課長  令和8年が、スケジュール的な目標と設定させていただきました。安土城跡そのものは、次世代に引き継いでいくもので、これからずっと残っていくものですので、安土城保存活用が、令和8年で終わるわけではないというところですが、一つの目標として、令和8年というのを一旦置かせていただいたというところです。  令和8年、安土城につきましては、デジタル技術を使って、分かりやすく楽しく見ていただけるという形にしていくというのが、一つの到達点だと思います。  調査研究につきましては、今、20%ほど調査ができているとはいうものの、それも30年以上かかっているわけです。全部するかどうかということは、今何とも言えませんけれども、その20年の調査をしてきたところで、まだデータの半分までもおそらくいかないというところではないのかなと思います。  見える化、発信という部分では令和8年が一旦の到達点、それから、調査については、今後引き続き続けていくということで、頭の中では整理をしております。 ◆奥村芳正 委員  この安土城が、歴史的な資産ということは、十分県民皆さんなら認識されています。私も中学校の遠足か何かで、みんなで安土城遺跡巡りということをしたのです。実際、上まで登らせていただきました。それでも十分、中学生の私に取ったら、そういう歴史感覚はあまりなかったのですが、すごく壮大なスケールであっただろうなということが理解できたんです。  まして、20歳過ぎになってからも、城址を訪れたとき、何も変わっていないのですけれども、ここにはこういうものがあったのだということを、城址の上に登って、仲間と話をすることによって、いろいろな夢が膨らんでいたように思うのです。どうしても、ここに安土城を造りたい、再現したいという地元の若い子が、力説してくれたのです。そういったことで、追い続ける皆さんに対する応援って、何かの形でできていたはずなのに、あの若者はどこに行ったのでしょう。もう大分お年を召されたと思うのですけれども、そういった方がいらっしゃるのも事実です。  そういうところに光を当てるようなことはできなかったのか、熱心に復元に携わっている方もおられるのは知っているのですけれども、そういうことと、今回の450年祭に向けて取り組む。それは十分だと思うところがあるのです。だから、着地点をずっと先に描くのではなくて、今日まで築いてこられた安土城周辺と、安土城の再現に向けた取組をもっと積極的に、我々に広報することによって、機運の醸成にもつながっていくだろうし、実際、幻は幻であってもいいではないか、知事はああいうメッセージをされていましたけれども、その辺は、この事業目的なり、到達点なりをもう1回考え直してもいいのではないかなと思うところがあるのですけれども、そういったことは議論されていますか。最後最後まで突き詰めないといけないので、我々は、ずっと、何十年と期待ばかりを与えていただいているのですけれども、もうこの事業到達点をもう少し実現可能なほうに持ってくるほうが、私はいいと思うのですが、いかがですか。 ◎澤本 文化財保護課長  この事業を突き詰めるということが、現地にお城を建てるということになっているのですけれども、やはり遺構は、文化財としての保護、保全を最優先にしなければなりませんので、そこは動かしてはなりません。しゃにむに建てに行く、そういうことはしてはいけないと考えております。内部の議論もそれが大前提となっています。  ですので、その遺構を傷つけない形での見える化、デジタルによる復元というところを令和8年の目標と、到達点としたということです。  最終的に建てるということは、言っておりますが、現時点でその条件が整っておりませんので、スケジュールとして、具体的な到達点としてあるわけではないと考えています。 ◆奥村芳正 委員  私の意図するところを、あまり理解してもらっていないのが少し残念だなと思っています。そこまで進んで、課長がどれだけ引き継いでいけるかです。20年後、事業を完遂できた暁は、誰が証明してくれるのかなと。ここにいる者の中には、誰もいないではないですか。20年先のことを今ここで我々に説明していただいているけれども、10年たってこれかということにならないように、落としどころをしっかりと持って、だめだと思ったら知事にも言ってあげたらいいのです。  先ほども言いましたが、中学校安土城を訪れたときに、何にもないところで、話を聞いていました。今は、VRとか、そういうものを駆使したらできるのです。その辺で、ああこんなものがあったのかと、そういう感動を与えることで、この事業目的達成できるのと違うのかと思うところがあるのです。史実に基づいて突き進むのが、今の皆さん目的なのか、もっとこの安土城というもの、幻を、実際こういうふうにあったということを、多くの訪問者なりに感動を与えるのがいいのか、冷静に考えるべきところがあるのではないかなと思って、今発言させてもらっています。 ◎中嶋 文化スポーツ部長  この事業は、大きく2つございます。  最初令和調査のところは、先ほど委員がおっしゃったように、平成調査の結果で、石垣とかができて、だんだんともっとこういうことであったのだなというのが分かってきます。それで、次の令和調査でも、最初に触れましたように、もう少し上のほうの石垣の状況が分かりました。あるいは、それを見てもらう、周囲を整理する。そういった、非常に長いスパンで、実績を解明して、少しずつ整理できる範囲でやっていくという事業、これはやはり長いこと続くと思います。  ただ、もう1つのお城がどんなふうであったかという部分は、まだまだ材料がありませんので、今ある中で、どうやってそういったことを広めていこうかというのが、今のデジタルを使ってということで、この事業は組んでおります。いつまでということは、なかなか言えないのですけれども、最初に言いましたように、調査はまだ20%しかできていないので、これは続くと思いますけれども、城はどうであったかというのは、ある程度、この事業を進めていった中で、またいろいろな意見が出てくると思います。そこで、やはり建てられるものであって、材料も整ってきたら、また次の段階を考えるべきではないかと、そういう意見もあるかも分かりませんし、デジタルでよく分かったと理解したので、今でいう令和調査の地道な調査を、今後はしていくという判断になれば、そこで少し事業の進め方は変わるのかなと思います。  今は並行してやらせていただいているのですけれども、どこで落としどころということは、なかなか言いにくいのですけれども、今やっていることが、全体で見えたときに、次に進むのか、また違う方法を考えるかということは、もう一度考えるべき事業であるとは思っております。 ◆岩佐弘明 委員  今の話の中で、私は、史実に基づいた調査をするということが、文化スポーツ部仕事だと思っているのです。  幻の安土城で、どれだけまちづくりできるかとか、それで、観光込客数をどれくらいに設定するかとか、そのためにどういう仕掛けをするかとかいうことは、文化スポーツ部だけの仕事ではないと思います。何かその辺を、自分たちテリトリー部分と、テリトリーを超えた部分まで、今回の幻の安土城取組の中で、文化スポーツ部がやっているように思います。  だから、自分たちの部が背負わなければいけないものと、県全体で、ほかの部と連携しながら、また逆に言ったら、そういうプロジェクトというか、部を超えて、設定しなければならないという組織も、今のVRだと地域のゾーンも決めて云々というような取組は、文化スポーツ部だけのものではありません。  その辺、もっと線を引いて、取り組んでいくようにしないと、先ほど負担行為云々と言ったのは、発掘調査、これは文化スポーツ部として、しっかりと文化財保護という観点から、やはりちゃんと発掘をしていかなければならない、調査をしていかなければならないという責務はあると思っています。それから先の部分は、文化スポーツ部だけが取り組む内容ではないのではないかと、前からずっと話を聞いて思っていました。安土城再建などという部分については、今のところ、屏風絵も探しに行くとか言いながらも、見つかる可能性も分からないわけでしょう。だから、安土城復元は、文化スポーツ部では絵に描いた餅なのです。やはりそこの部分、実際、行政事務としてしないといけないところと、夢を追う部分、何かその辺のところは、もう少し枠組みをしっかりして、知事等ともお話しされたほうがいいのと違うかなと思うのだけれども、いかがですか。 ◎中嶋 文化スポーツ部長  おっしゃるとおりでございます。ただ、保存と活用の、活用部分をどこまで私どもが入っていくかというところですけれども、例えばVRARで見せるにしても、文化スポーツ部としては、やはり史実に基づいたところをしっかりと見せていきたい。そこから、例えば観光客を寄せるためにこんなことをくっつけたらどうかみたいなところは、やはり我々の部としては、なかなかしにくいところがありますので、委員がおっしゃるように、どの辺までということを、我々もしっかりと考えていきたいですし、観光なり、ほかの部局とも、協力関係、あるいはどこを目指していくということは、今後もしっかりと議論していきたいと思います。 ◆岩佐弘明 委員  史実に基づいたVRを作っていくということだけれども、その史実資料というのは、どの辺まで収集できるのですか。それがないから安土城復元できないのではありませんか。VRでこうやるというのは、あくまでも、こうあったであろうという想像の画像みたいな感覚でしかなかったのだけれども、今、部長が言ったように、史実に基づいたと言うのだったら、そのVRを作るために、どれだけの史実に基づいた史料があるのですか。その史料も今から探しますと言っているのか、調査しますと言っているのか、言葉で史実に基づいたVRとか、どうのこうのと言うのはいいけれども、想像の世界というか、願望の世界と現実は違うのに、その辺を一緒に、文化スポーツ部の中で議論しているように思うのですが、その辺はどうですか。 ◎澤本 文化財保護課長  資料が不十分だから、復元ができないということは、委員がおっしゃるとおりです。  今ここで史実と申しておりますのは、信長公記という文献であったり、ルイス・フロイスの日本史という文献から、そこに記載されている内容をベース史実というふうに申しているところでして、例えば、天守の復元案にしても、建築の専門家の方だけでも7つ、8つはあります。そういう研究者以外の方が造っているものは、もっとたくさんあるという状況です。いずれも、そういう過去の文献史実ベースに、建築者独自の推測なり、想像を入れて造っておられるというところです。  VRで再現するエピソードにしてもそうですけれども、何月何日にこういうことがあったということは、記録して残っているのですけれども、写真が残っているわけでも、何かが残っているわけでもありませんので、そこは想像部分が一部入ってきます。そういったことで、史実にのっとりながらも、想像部分が入ってくるというところは、確かにあります。  想像ばかりになってしまってはいけませんので、あくまで史実ベースに、研究による想像も一部入っているということは、きちんとお示しをした上で、VR等で見ていただくということを考えています。 ◆岩佐弘明 委員  澤本課長が言うARVRというのは、よく分かります。一定の史実に基づいているが、想像部分がありますよと。そういうように、部内で統一しておいてください。先ほど部長の答弁は、「史実に基づいて、ARVRを作ります」と発言されているので、その辺、統一してください。逆に言ったら幻でいいではないかと、先ほど奥村委員がおっしゃったのです。幻の安土城でいいではないかと、なかなか史実に基づいて、突き詰めていくということは、今までからやってきていても、到達点が見えない中で、発掘についてはこういう形で1年1年、まだ2割しかないけれども、10割に近づくように、この5年間でこれだけ進めますと。  ただ、その安土城復元部分については、願望というか、想像というか、その中で、町並みも含めてなのだけれども、VRとかARとか、仮想空間です。仮想空間を作りますということでしょう。あくまでも仮想であって、事実ではないわけだから、その辺で史実調査する部分と、そうやって仮想の中で描く部分というように、5年後には、この辺まで描いていきたいとか、そういうことを部内で、もう一度、幻の安土城について、もっと議論しないと、何を求めてやっているのか分かりません。説明を聞けば聞くほど分からなくなってきます。  その辺は、幻の安土城復元と言って、知事が旗を上げたわけだから、どういう旗を上げて、どういう旗を振るのか、その辺のところも十分、協議をされたらいかがかなと思います。今の状態のままだったら、何も進みません。進むのは発掘調査だけです。ほかは1つも進みません。以上、意見としておきます。 ○冨波義明 委員長  幻の安土城復元プロジェクトにつきましては、課題や問題点もたくさんあったのですけれども、たくさん意見を頂きました中で、中長期的な幻の安土城プロジェクトが求める真の目的がどの辺なのか、中長期的なのか、あるいは築城450年を目指したその時点までのことなのかという問題ですとか、滋賀県の観光資源として、どのように活用するのかというそのすみ分けの部分なのか、なかなか革新的な問題点も明確になって、議論も随分修練されてきたように思います。頂いた意見を基に、再度この事業の精度を上げていただいて、御提案いただきたいと思います。非常に貴重な、革新を突くような、質問や意見がたくさん出たと思いますし、問題点も明らかになってきたように思いますので、よろしくお願いいたします。 休憩宣告  10時43分 再開宣告  10時45分 《教育委員会所管分》 2 令和3年度第3回滋賀総合教育会議の結果について (1)当局説明  辻教育総務課長 (2)質疑意見等成田政隆 委員  (3)の「学校では専門的な知識を持つ人材が不足しており」というところについて、いろいろと来年度に向けて準備を進められているとは思うのですが、現場の声は、どのようなことが出ているのか、把握されていることがありましたら、教えていただきたいと思います。 ◎獅子堂 教育総務課教育ICT化推進室長  成田委員から、以前にも御指摘がありましたように、例えば、天板といいますか、タブレットの落下を心配する声も出ておりますし、それから、教員が授業で活用がしっかりできるのかという声などもお聞きしているところでございます。 ◆成田政隆 委員  専門的な知識を持っておられる先生方が少ないので、一部の先生にすごく負担がかかっているという声も聞いているのですが、その辺り、今どのような状況ですか。人材に限りがあると思うので、そういった中で、全校にどういう形で配置するのか、またはいろいろな拠点を置いた上で、ネットを通じた形でのサポート体制等を含めて、来年度どうしていくのか伺いたいと思います。それから、教員では難しい点も多々あると思いますが、その辺、どのような形でフォローアップしていくのか、伺いたいと思います。
    獅子堂 教育総務課教育ICT化推進室長  現在、県立学校支援業務支援センターと、それから支援員にいろいろやってもらっております。  1人1台、教員用タブレットを、随時配っているところですので、それを使って、オンラインで支援センターに、そういう専門人材をきちんと配置して、いろいろなノウハウを今、ためているところです。Teams等を使いまして、その端末で会議、あるいはチャット、メールを使いながら、質問ができるという体制を取っていくという形で、進めているところです。 ◆成田政隆 委員  先ほど天板の話もありましたが、様々な課題、不安に思っていることが、本当に多いと思いますので、来年度4月からしっかりと体制が整うように、準備を進めていただきたいと思います。よろしくお願いします。 ◆杉本敏隆 委員  教育長の発言の中に、「ICTの活用により個に応じた学びを推進することが重要である」とあるのだけれども、個に応じた学びとICTの活用とはどういうことですか。 ◎福永 教育長  一人一人の子供は、学びの状況は違いますので、例えば、もう一度復習をしたいとか、同じことを繰り返ししたい、子供は家に持って帰れば、そのICTを使って、そこで復習ができます。  さらに、進んで学びたい子は、その子に応じた学びができます。また、個に応じた学びですので、例えば学びにくさのある子供、障害のある子供も、それぞれの障害の状況に応じて、様々な学びが工夫できると考えているところです。トータルして、個に応じた学びと発言をさせていただいています。 ◆杉本敏隆 委員  もう1つお聞きしたいのは、最後のセキュリティーの問題などをお話しされたのですけれども、私はICTを教育において活用して、推進していくということは大事なことだと思うし、やるべきだと思うのですが、実際には、いろいろなデメリットもあるわけです。そういうデメリットをきちんと認識した上で、克服して活用していくという、そういう視点が非常に大事だと思うのですけれども、そういう議論はここではされていないのですか。 ◎村田 幼小中教育課長  今、委員がおっしゃるように、ICTはとても便利な反面、やはり危険なところもたくさんあると、学校現場も同じように思っています。市町を中心に、県から基本的な資料をお渡ししておりますけれども、市町のほうで、いわゆる持ち帰りルール、持って帰ったときに子供たちがどう使うのかということは、保護者も含めて、お話をしながら、一気にやってしまうと、その辺はトラブルもたくさんありますので、段階を追って、市町で取り組んでいる状況です。 ◎福永 教育長  教育委員からは、やはり渡したタブレットの使い方、ルールを子供たち、今ありました保護者も含めてしっかり認識していただかないといけないというお話が出ました。  それを踏まえて、ゲストスピーカーからは、使い方、そして人権ということをしっかりと意識して、情報モラルを確立していくことが大事だ。学年に応じて、だんだんと変わっていきますので、それぞれの発達段階、年数、学年に応じてやっていこう。ただ、高校生になれば、一定理解があればできる限り自由に使っていただく、ルールを守りながら自由に使っていただくことが大切だという御意見、御発言が教育委員からもありました。 ◆杉本敏隆 委員  もう1点、最後のところに、「学校では専門的な知識を持つ人材が不足しており、担当教員負担が大きい」とあるのだけれども、結局、授業でどう使うかということは、教員の力量にかかってくるわけです。諸外国で先進的にICTを導入しているところでは、パソコンを導入することによって、教育の画一化といいますか、教員の自主的な裁量の範囲が狭まって、画一化されるという話もあるのです。そういう点で、教える側の問題については、どう議論されているのか、されていないのか、お尋ねします。 ◎村田 幼小中教育課長  1年ほど小中学校ではやっておりますけれども、2つ課題がありまして、1つはシステム上のトラブルをどうするかということ、もう1つは、いかに学習、授業の中で、うまくICTを使うかというところです。  画一的ということではなくて、今まで、これまでの実践の中に、ICTのツールとして取り込んでいく中で、より授業を改善するという視点で取り組んでいっていただけるかなと思っています。  その意味で、総合教育センターを中心にとなりますけれども、市町のICT支援員も使いながら、よりよい授業、子供たちができた、分かったということにつながるような授業改善のためのツールとして、どんどん開発しながら、また市町同士、先生同士で連携を取っていく必要があると思っているところです。 ◎横井 高校教育課長  やはり教員の出来、不出来は、最終的には教師の授業力にかかっております。このICTが導入されたからと言って、必ずしも授業が上手になるということではなくて、これをどのようなツールとして、どのように利用していくかということが非常に大事なものであると思っております。  そういう中で、急遽、総合教育センターでは、1月から研修をもちまして、全ての学校の教員を対象に、コロナ禍ということで、オンデマンド型のオンライン研修を実施しております。  内容としては、先ほど出てきました、セキュリティーの問題、さらには、授業としての活用例、さらにはTeamsにおけるチーム設計といった研修を入れまして、4月を迎えるように今、準備をしているところです。 ◆田中松太郎 委員  小中学校では、県立学校よりも先行して、各学校にタブレット等が配布されています。ゲストスピーカーで、小学校の先生も来られていますけれども、実態として、今、小中学校でのICTの活用状況をいろいろ聞いていますと、配られたものの、あまり活用されていないような話もお聞きするので、その辺をどう把握されているのかということが1点目です。  それから、今、お話もありましたけれども、ICTを活用してもしなくても、最終的には教員の指導力が求められるという話がありました。最近、特にコロナ禍で、在宅で勉強されている方、子供の話を聞いていますと、学校の先生より、ユーチューブ動画の有名な講師の方の説明のほうが非常に分かりやすいと。だから、学校はあまり行く必要性がないという声も、ちらほら聞かれます。  それから、最近テレビCMを見ていますと、某家庭教師をやっておられたところが、通信制の高校のCMを大々的に始めまして、大きな波だなと捉えています。要するに、ICTをどんどん推進していくということは、教育委員会も含めて、先生方も相当な覚悟を持って進めていかないと、従来型の学校の在り方自体が問われる時代に、一気に進むのではないかなと、このコロナ禍で特に思っているのです。その辺どう受け止めておられるのかというところをお聞かせいただきたいと思います。 ◎村田 幼小中教育課長  ICTの活用については、現在、やはり市町によって、いろいろ差があるのは、認識しているところです。  今週もICTの各市町担当者で集まって、進捗状況について話し合って、年度末までに、どこまでみんなでやっていこうか、うちの市町はどこまでやっていこうかというところを話し合って、目標値を決めてやっていこうと思っております。  現在、総合教育会議のときにも話をさせていただいたのですが、全ての学校の全ての学年で活用されているのは、12市町くらいがほぼできているということです。一部の学年であるのは、6市町ぐらいと聞いております。9月の段階ですので、一定進んできているかというところを思っているところですが、市町間の差が出ないように、県としては支援をしていく必要があると思っているのが1点です。  それから、ICT化については、委員がおっしゃるように、やはりいろいろな情報がすごく取り出しやすくなっているということで分かりやすいという声もありますし、県からも、いろいろなサイトで、自ら学びを取り出してしていきましょうということも言っているところもあります。  一方で、今般言っているような個別最適な学びと協働的な学びも言っているところですので、学校の授業のよいところは、個別の最適も大事ですけれども、協働的な学びをいかに一体化させながら進めていくかというところが、学校としては一番大事にしたいところですので、協働的な学びを使って、いかに個別最適な学びに生かしていくかというところをこれから検討しながら、先生方の力量も伸ばしていきたいと思っているところです。 ◆田中松太郎 委員  市町によって、大分格差があるということでしたけれども、決して進んでいるところが、足並みをそろえるために下がるようなことのないように、やはり全体的な底上げと、教職員の皆さんも含めて、そこのレベルアップが喫緊の課題かと思いますので、ぜひよろしくお願いします。 ○桑野仁 副委員長  1点だけ確認させてください。最初成田委員の質問に対して、教員に、端末を随時配付中というような答弁があったかと思うのです。実際にまだ全ての教員には配付できていないのですか。 ◎獅子堂 教育総務課教育ICT化推進室長  令和2年度に各県立高等学校には、80台の端末を授業用として配っております。特別支援学校には16台プラスアルファということで、学校規模に応じてやっております。  現在、この1月24日から2月7日の間に、少し動かしまして、教員1人1台、端末があたるように動かしているところです。  大体の学校は、教員数のほうが、80台より少ないので、回収して、特別支援学校に回してという形です。1人1台の端末は、先生方の手元にいっていると思います。 ○桑野仁 副委員長  分かりました。1人1台の端末がなかなか配付できていなかったというような話も聞いていたので、そういう状況であれば結構です。県立学校は4月から始まりますので、早急に体制をきちんと取っていただくということでお願いします。 ○冨波義明 委員長  私からも1点、ここには出ていないのですけれども、10年ほど前に、先駆的にタブレットを使った授業をやっているところ、東京とかに見にいったのですけれども、経験上、直感的に感じたのは、教育が変わるな、教育活動が変わるな、あるいは学校が変わるなと思ったのです。  今日のこの総合教育会議資料には、教え方とか、いわゆる学習の面は載っているのですけれども、もちろん学習も変わりますが、生徒も児童も、例えば、先生にしてみたら、板書して説明してという教え方自体が変わります。同時に働き方改革も図られると思うのです。  一方、子供たちも、一番驚いたのは、今までの授業ではあまり目立たなかった子が、このタブレットを使って、特別活動のときなんかに自己主張をしたら、クラスの中で大きく広がってという、子供の存在自体も変わってくるわけです。  生徒指導も変わってくると思うのです。そういう事細かな学習指導のノウハウも大事ですけれども、このタブレットを使って、学校がどのように変わっていくのかという大本のところ、一番のところをできるだけ早く、特に県立学校の先生には議論して、理解を深めていただきたいと思います。  この間、彦根東高校を見に行ったときに、タブレットを乗せる机を少し拡張したとのことです。彦根東高校の校長先生いわく、これは私の決断で全部の机につけました、高いものだから落としたら大変だということだったのですけれども、要は机がいっぱいなのです。  机がいっぱいなのを物理的に狭い教室の中で、タブレットを持ち込んでということになりますと、1クラス当たりの人数も、教育委員会の担当ではないかも分かりませんけれども、それも頭の片隅に置いて、対応していかないといけないと思いました。 3 令和3年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果について (1)当局説明  前田保健体育課長 (2)質疑意見等 ◆田中松太郎 委員  7ページの(3)授業改善に向けた取組で、小中学校において、「体育の授業が楽しい」と回答する児童生徒は、「やや楽しい」までを含めると9割程度が楽しいと。とは言うものの、この「楽しい」と回答する割合が、全国平均よりも低いという状況で、多分、その「やや楽しい」が圧倒的な割合を占めていると思うのですけれども、内訳と、その状況で9割程度が楽しいと感じている中で、伸び代があるのかどうかというところが1点目です。  それから、この後に書いてあるのですけれども、「『体育の授業が楽しい』と回答する児童生徒は、体力合計点が高いことから、より多くの児童生徒が『楽しい』と回答するような授業改善を図る」と書いておられます。楽しいから体力合計点が高いのか、そもそも体力合計点が高いから楽しいと思うのかということを、どう捉えるかによって、改善方法は変わってくると思うのです。  当然、体育ができる子は、楽しいです。だからと言って、楽しい授業になれば、体力が向上するかというと、これは因果関係がどこにあるのかなと思うのです。その点について、お聞かせいただきたいと思います。 ◎前田 保健体育課長  楽しいと、やや楽しいの率です。小5男子は「楽しい」と答えた児童が、県は71.5%、全国は72.0%です。「やや楽しい」は、県は21.7%、全国は21.8%というところで、僅かな差です。あと、中学生は、中2男子、「楽しい」が46.4%、全国は52.9%、「やや楽しい」が41.8%、全国が37.2%というところで、差が出ております。  クロス分析をしますと、合計点と当然相関関係が分かりますので、「楽しい」と答えた人は、合計点も高いということがあるのですけれども、委員がおっしゃるとおり、できれば楽しいに決まっています。その辺は当然、そういう部分は含まれていると考えています。  改善の方法ですけれども、授業の場合、個々の子供にとって、一番できる子のように、ソフトボールを40メートル以上投げられたらいいのですけれども、その子にとって、どこまでそれができるか。例えば、20メートルしか投げられなかったのだけれども、上手な人を見たり、あるいはコツをアドバイスされたりということで、昨日までは20メートルだったけれども、今日は25メートル、将来、どんどん練習して30メートルになる。そういったところの喜びといいますか、そういうことが味わえるような工夫が大事ということで、現場の先生に、どういった工夫が一番よいのかということは、外部の方からも、アドバイスを受けたり、そういったことで、工夫改善していけたらと考えています。 ◆田中松太郎 委員  思っていた以上に楽しい率が高かったので、そうなると伸び代を増やしたところで、もうほとんどが楽しいと思っている状況下で、体力合計点が低いのはなぜかという捉え方をしないと、そこを増やしたから増えるというものでもないのかなと思います。  今、小学校と中学校の結果を見ていますと、中学校のほうが楽しい割合が低いのに、体力合計点が高いではないですか。そうしたら、楽しいかどうかということと、その体力合計点の因果関係は、今、御説明いただいた中でも矛盾が生じていますので、そこの原因をしっかりと分析して、対応していただきたいということで、意見として申し上げておきます。 ◎前田 保健体育課長  中学生、特に男子の場合は、部活に入っている率が高いです。全国平均を見ましても、70%を超えていたと思うのですけれども、令和2年のデータは、男子が72.3%、全国は69.6%、女子は59.1%、全国は50.9%ということで、部活に入っている率は、全国よりも高いということで、楽しいか楽しくないかはまた少し、いろいろ議論があると思うのですけれども、そういった面で、運動の部活の率ですので、ある程度トレーニング的なというところがあるのかなと考えております。また、御指摘のように、その辺の分析もいろいろ考えていきたいと思います。 ◆成田政隆 委員  1ページの総合評価で、合計得点の良いほうからABCDEとあるのですが、このAが多い、Bが多いというところの割合がどうなっているのかというところで、全国に比べて実際に比率はいかがでしょうか。 ◎前田 保健体育課長  すみません、その率については時間を頂けますでしょうか。調べさせていただきたいと思います。 ◆成田政隆 委員  多分、AやBが全国よりも多いにもかかわらず、C、Eも多いとなっていて、その人数割によって、大きく変わってくると思うので、そこの分析をしながら、あまり運動できていないことを、できている、頑張っている子との差が激しいのかどうかというところも、冷静に見ていかないといけないと思いますので、その辺りの分析もしていかなければならないと思います。後でいいので、また教えてください。 ◆杉本敏隆 委員  先ほど中学校の部活が、全国よりも活発だという話と関係あるかもしれませんが、毎年、小5と中2の調査をやっておられるということは、令和3年の中学2年生の子は、こちらでいくと平成29年の小学校5年生だと思うのです。平成29年のときは、男女とも全国平均よりかなり低いのに、令和3年になったら、同じ学年の子が全国よりも上がったり、女子はほぼ同等となっています。  小学校から中学校へ行くと、滋賀県の子のほうが全国よりも伸びているみたいな結果が出ているのですけれども、そこらはどういうふうに把握されているのですか。 ◎前田 保健体育課長  我々もその結果には注目をして、認識しております。やはり、トレーニング的な、先ほど申し上げました運動の部活に入ってという部分が、下支えしているのではないかと考えております。  では、小学校5年生のときは低くてもいいのではないかということは、決して考えていなくて、その学年に合わせた基礎的な体力ということは、この調査目的だと思いますので、そこはしっかりと小学生も工夫、改善しながら、上げていきたいということはあります。 ◆杉本敏隆 委員  そのトレーニングは、何のことですか。部活ですか。 ◎前田 保健体育課長  部活に入っている率が高いということは、総合的な運動の時間が長いということです。平日2時間、休日3時間、これは部活動のガイドラインで、必ず休日を設けるということはありますが、そうやって運動の機会が多いということです。当然、運動の部活は、基礎的なトレーニングの要素になりますので、そういったところです。 ◆奥村芳正 委員  子供たちの報告を見ていると、令和元年から2年かけて少し下がる傾向があります。これは、コロナも大分影響しているのかなと見受けているのですけれども、子供たちの朝食、学校給食が充実していると、体格とか、体力とか、そういうようなものにも影響しているのではないかと思うのですけれども、そういった食生活の分析はされているのですか。  現場の先生方を見ていると、小学校の子供たちは、積極的に給食時間を楽しく過ごしているようで、食べ残しもあまり見受けられないのです。しかし、中学生になると、偏食傾向が目立って、主食を取る子供たち、また、副食を取ることについては、傾向が著しく出ていて、食べ残し率が高くなっています。現場の先生方が、そういう数字をお持ちだと思うのですけれども、そういったことも、体力とか、体格とか、子供たちのことに影響しているのではないかという現場の先生方から報告をいただくのです。担当としては、子供たちの食生活と、こういったことに、どういう関係があるのか、分析状況を少し教えてください。 ◎前田 保健体育課長  まず、食の調査ですけれども、朝食を食べているか、食べていないか、朝食の欠食率は、我々の目標としては、小中高校の目標で、小学校は1%、中学校は3%、高校は5%という目標はあります。現在の状況が出てこないのですけれども、小学校は3%台が欠食率ということで、目標より開きがあります。学年が進むにつれて、高くなるという傾向が明らかにあるのですが、確かにそういった、睡眠もそうですけれども、食と体力の相関関係があります。朝食を取って、十分睡眠してということは、合計点が高いという相関関係があると見ていますので、これは家庭の協力も要りますが、啓発していきたいと考えております。なかなか家庭環境ということもありますので、そこは努力ということで、啓発をしていきたいということです。  それから、食べ残しの問題です。確かに、小学校は、御指摘のように、食育の日、毎月19日ですけれども、残さないキャンペーンをしたりしていますけれども、中学生は、私も現場から大変だということを聞く機会がないのですが、やはり残食は、かなり問題だと思いますので、市町によっては、その残食がどういうようなプロセスで、後処理されていくかということを、見える化して、逆の啓発を、それではいけないというようなことをしているところもありますので、そういった取組、情報収集していきたいと考えています。  それから、滋賀県の子供たちの体格は平均より上です。肥満率も、全国から見て低いという結果が出ていますので、やはりあとはモチベーションを高めて努力をするのかなということも思っております。 ◆奥村芳正 委員  今、御説明いただいたので、一定理解もして、滋賀県の子供たちの体力、体格、運動能力を見たいとは思うのですけれども、今後の課題として、学力の低下も大分うたわれています。体格も体力もしっかりと維持できるような環境づくりは、学校、家庭の連絡を密にしてでも取り組むべき課題の1つだと思います。  そういったことを中心に、現状をもっとよくするための施策なりを考えていく必要があろうかと思いますので、小学校時のスポーツクラブの加入率を高めるとか、中学校時の部活動をしっかりと子供たちがそれぞれ積極的に、何らかの形で、運動の習慣づくりは、大人になっても、地域挙げてとか、家族挙げて、毎日歩くのが習慣になっているのだというような子供たちが、大人になったとき、しっかりと取り組んでくれると思いますので、こういった運動習慣づくりを、小中学校段階で、植えつけていくのは、健康づくりにもつながることですので、いい施策だと思います。そういったことを軸に、何か取り組むべき方針に掲げてほしいと思いますので、これは、健康的な体力づくりをすることによって、ひょっとしたら、学力も上がってくるのではないかなという期待を込めて、申し添えさせていただきますので、その方向づくりについては、今、取り組むべき方向を見つけているのですということがあれば、教えてください。 ◎前田 保健体育課長  運動の習慣化といいますか、先ほど申し上げました休み時間、学校の、チャレンジランキング、健やかタイムは10分間運動しましょうということで、これはもう随分前から取り組んでいただいて、ほとんど全校的にやっていただいています。  今はコロナ禍ですので、少し制限がかかっているかもしれません。そういう習慣はある程度あると思いますので、中身は、今までどおりでいいのかどうかといったような工夫を改善しながらやっていくことです。  それで、チャレンジランキングにしましても、先ほど申し上げました競争原理、それをもう少しいろいろな形で表していく、タブレットも使いながらということを考えて、さらに、一度ついた習慣を、さらに中身を変えて、挙げていくような、それが体力点にもつながっていくような、そのような分析で取り組んでいきたいと考えます。
    ◎村田 幼小中教育課長  私は小中学校を担当しておりますので、子供たち、特に小学生の運動が少ないということは、体感として感じているところです。  現場におりましたときに、「体育の時間しか運動しない」と言っている子供たちもいましたので、やはり運動習慣づくりはとても大切だと思います。  あわせて、運動すること、スポーツをすることで、例えば試行錯誤するとか、あるいは集中するとか、協力するとか、没頭するという力は、必ず学びにも生きてきますし、子供たちの幼児期からの遊びを通して、系統的に、継続的にしていくことが、習慣づくりになり、意欲にもつながっていくかなと思います。その辺も連携しながら取り組んでいければということを思っているところです。 4 教職員の懲戒処分等について (1)当局説明  保田教職員課長 (2)質疑意見等 ◆杉本敏隆 委員  一番上の案件ですけれども、好ましいことでないということは、非常によく分かるのですけれども、この文面のどこが問題だったのか、そこを説明してください。所持したことが問題なのか、広げたことが問題なのか、個人のプライバシーに関わる問題もあるので、説明してください。 ◎保田 教職員課長  この文面で申し上げますと、児童ポルノに当たる画像をまず所持したということ。それから、第三者に提供したということですが、これらは児童ポルノ規制法の法律で処罰の対象になっている行為でして、そういう理由で処分を行ったものです。 ◆杉本敏隆 委員  法律に違反したということですね。 閉会宣告  11時38分  県政記者傍聴:なし  一般傍聴  :なし...